雷も、あんなに降っていた雨も

今では嘘のように止んでしまった。

止んでくれたことは嬉しいけど

日下部先輩と一緒にいる時間も

同時に止まった。

「おーw止んだね♪」

「はいw」

「帰ろうかぁw体も濡れちゃったしw」

「そうですね・・w」

わざと笑ってごまかそうとしたけど

やっぱり無理だった。

「元気ないねー。具合悪い?」

「い、いや」

心配そうに見る日下部先輩がすごく恋しい。

自然と涙が溢れてきた。

「え??んーっと、ど、どした青海ちゃん」

あたふたとぎこちない日下部先輩は

とてもおかしかった。

泣いてたのに、笑った。

「あ、笑ったぁ♪」

日下部先輩も笑顔になった。日下部先輩は

笑顔が一番似合うよ。