「日下部先輩~」

学校へ行ったとき、偶然校門で会った。

ちょうど自転車から下りるところだった。

「お?あぁこの前の!!」

覚えてくれてたんだね。

私はちょっと嬉しくなった。

「えーっと、これ。」

手に握り締めてた、落し物の

お守りを日下部先輩に渡した。

「おぉ!!ありがとう!!」

日下部先輩は、すごく嬉しそうに笑った。

そんな笑顔につられて私も笑った。

この人といると、すごく明るくなれる気がする。