「あぁー・・・」

とくにすることもない。

とは言っても、やりたくもないけどね。

「あ・・・」

私の足元に、サッカーボールが

転がってきた。

「すみませ~ん!」

その声のするほうへ、振り向いた。

すると、その声の人は、さっき私が気になっていた

男子だった。

汗をかき、でも爽やかな笑顔が素敵だった

その男子に、私は胸が高鳴った。

「あ・・・。これ。」

足元にあったボールを軽く拾い上げ

男子に手渡す。

「ありがと!えー・・と、一年生?」

「はい。」

「お!そっか!俺、2年の日下部 空(クサカベ ソラ)!よろしくね!」

2年生だったんだ。私は、どことなく嬉しかった。

「じゃー、また会ったらよろしく!」