だから、恋愛にもすぐ飽きてしまう。

「ごめん。別れよう。」

こんな言葉を、一体どれだけ言ったのだろう。

私の周りの人たちは、もったいない。

とか、青海可愛いのにねぇ。

などと、好き勝手言っている。

私がどんな恋をしたって、なにをしたって

勝手だろう。

何回、思ったことだろう。


「ファイトー・・・」


窓を通り越し、小さく聞こえる部員たちの声。

「あれ・・・。あんな人いたっけ?」

ふと目に飛び込んできたのは

頭にタオルを巻き、ジャージをまくり

まさに、「サッカーが恋人」なんていう

男子だった。

「誰だろう。一年生かな?」

「まぁ、別にどっちでもいいけどさ。」

適当に、心の奥へその気持ちを放り込んだ。