君の体温

バシッッ!!

鋭く、恐ろしい音が放課後の廊下に響いた。

うぇぇー・・・いたっ・・・い

せ・・んせ・・。もうっ・・やっ・・めって。

泣きながら、震えながら

細く弱弱しい声を、張り上げていた。

「おい・・あれ、やばくないか?」

「あぁ。あれはいくらなんでもひどすぎる。」

「お、俺っ、先生呼んでくる!!」

夜叉は、黒坊主に見つからない程度に

大きい声を出して、急いで職員室へと

走った。