「おかえり」

と、優しく笑顔で言ってくれる

日は、もう二度と来ない。

あのときに、私がお母さんの手を握ったとき

もう握り返してはくれなかったよね。

突然の出来事で、信じられなかった。

溢れる涙が何度も頬を伝い

枯れることのなく、流れてくる涙。

お母さん。私は、今日という今日まで

大好きでした――。