弱い人

職場や学校でのつかの間の休み時間。

私は、特に行きたいところもなく、
話したいこともなく、一人でお昼ご飯。
なんともないと思っているけれど。
周りに友達がいないとか、一人だとか思われたくない。

私はやることがたくさんあるんだと言わんばかりに
作業をしながら昼食をとる。

きっと周りの人は
私なんて気にもとめていないのだろう。
でも、誰かに
「あの子友達にはぶかれたのかな？」
「なんで一人なんだろ」
そんなことを、思われているんじゃないか。
哀れみ、同情、そんな視線が注がれているんじゃないか。

そんなときに、ふと思う。
(私、一人で平気な人なんかじゃないじゃん)

そして考える。
(それじゃあどうして私は一人でいるんだ？)


その答えはすぐに見つかる。
恥ずかしいくらい正直に考えればとても簡単に。

最初はグループに入っていた私。
仲良くワイワイお昼を過ごしていた。
でもグループにつきまとうのは、
悪口。妬み。格付け。裏切り。。。
ここにいて、これから先ずっと気を張って過ごすのは嫌だ。
ここは、自分を出せない。
それなら、いっそ一人のほうが気楽だ。
一人でいるほうが強くてかっこいい。

そしてグループに顔を出さなくなった。

気が向いたときに行ければいいや。
最初はそう思っていた。

だんだん、顔を出すのも気まずくなった。
話しに入れなくなった。
私がいないときに
私の悪口を言っているんじゃないか。
怖くなった。

本当に一人になっていた。


そう。ただただ自分の強がりである。


そして、一人でいる今なお、強がり続けている。


そんな私は、本当に
一人でいる強くてかっこいい人なのだろうか。


一人でいても周りを気にして、
どう見られているかいつも気になって、
私は、強い人？