「誕生日おめでとう。お馬鹿さん。」
にっこり笑顔で私にプレゼントを渡してくるみちる。
今日、９月１４日は私の誕生日。
「ありがとう……でも酷くないかな？」
誕生日に馬鹿って言われるなんて、悲しすぎる。
「だってさ、朝から莉乃が笑ってるとかあり得ないからね。
どうせ今年も徹夜でしょうけど。」
呆れた声でみちるは机に頬杖をつく。
前にも話したとおり、私は朝が弱い。
低血圧ではないのに弱い。
その私が、朝からニコニコ笑ってるなんてあり得ない。
目覚めの悪い私が、元気だということは、徹夜をしているということ。
