「じゃあ、俺のも教えるから。
等価交換な。俺は4階の402な。」



言わないもん。



等価交換とか知らないし。


承諾した覚えないし。





「私たちは、309だよー。」



突然現れた声に、ビクッとした。



その声は本当に聞き覚えがある声で……




「みちる?!」



「莉乃も一緒の部屋だから。」



「加藤サンキュー。」




瀬越はそのまま何処かに行ってしまった。




「あーもう。言わないでよ!」



「本当は?」



「………別に、言ってもいいけど。言っても意味ないじゃん。」