着いたら、もう既に大方集まっている。





「莉乃じゃん。」



聞こえた声に、後ろを振り返る。





「なんだ瀬越か。」



「お前、若干失礼だな。」



ドキドキしながら、それを振り払うようにため息をする。




「で、何か用?」



「お前、個室どこ?」




………は?



何で知る必要があるのだろう。





「……別に。一階のはじ。」



「別にの意味がわかんねーよ。
てか、一階とかホールだろうが。」




知ってたのか。




「あんたなんかに教えなくても、いいでしょ。」



私は、スタスタと歩いた。