掴まれた腕ごと、みちるに引っ張られた。
みちるの反対側の手には、いつの間にか私の鞄とみちるの鞄。
「ちょっと待ってよ!
そんなことしている場合じゃないのに!」
「問答無用--っ!」
私の抵抗も虚しく、結局みちるに連れていかれてしまった。
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そして、またまたイベント好きの母親の協力で我が家のキッチンでチョコ作りをすることに……
「もう、カップチョコで良くない?」
「良くない!瀬越は甘いもの好きじゃないのっ!」
そして、料理好きの私は、キッチンに立つと乗り気になってしまった。
あまりの変わりように、みちるが引き気味だけど気にしない。

