「莉乃!お前、クリスマス会行く?」





突然の声に、驚きながらも後ろを振り返ると、瀬越がいた。




「うん。強制参加でしょ?行くよ。」



これって、関節的には『恋人いない』発言なんだよね。




「そっか。わかった。じゃあなー。」



瀬越は、すぐに離れて行った。



その、あっさりとした態度に、悲しくなる自分が悔しい。



なんか、もう少し話せば良かったな。



そうしたら、もっと一緒にいられたのに。



次会うのは、来年になるんだよね。





後悔しながら、私はその日は教室を出た。



「瀬越。良いお年を。」