「莉乃!お前、クリスマス会行く?」
突然の声に、驚きながらも後ろを振り返ると、瀬越がいた。
「うん。強制参加でしょ?行くよ。」
これって、関節的には『恋人いない』発言なんだよね。
「そっか。わかった。じゃあなー。」
瀬越は、すぐに離れて行った。
その、あっさりとした態度に、悲しくなる自分が悔しい。
なんか、もう少し話せば良かったな。
そうしたら、もっと一緒にいられたのに。
次会うのは、来年になるんだよね。
後悔しながら、私はその日は教室を出た。
「瀬越。良いお年を。」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…