「……37.6…?」
だいぶ下がったな。
「お前、平熱は?」
なぜだか、嬉しそうに微笑みながら、頭を撫でてくる瀬越。
案外、それが気持ち良くて。
目を細めながら、答えた。
「んーと……36前半……?」
「ダメじゃん。キッチン借りて、何か作ってもいいか?」
「瀬越って料理出来たんだ。」
以外すぎる発言に、頭を撫でていた手を止めて、私を見た。
気持ち良い感覚が抜けて、不満になりながらも、瀬越を見つめる。
「あのなぁ……俺だって軽い料理くらい作れんだよ。
ていうか、舞花が熱出したら看病するの俺だし。」

