その後俺はいても立ってもいられなくなり、彼女の所に逃げ込んだ。

俺は…

その柔らかな甘い誘惑に…

俺の全てを受け入れてくれるその胸に…

負けた。



それから数日が過ぎた頃、気持ちも穏やかになってきたかと思い

いつものようにほのかに連絡してみたが…

返事はなかった。もう駄目かもしれない。


しばらくほのかに連絡をするのをやめた。とても勇気のいることだったが…

これ以上刺激して、どうにもならなくなった方が…

嫌だ。今まで、ここまではっきりした拒絶はなかった。

どんな時も、どんなことが起こっても今まで俺はほのかに寄り添ってきた。

いつも申し訳なさそうに、遠慮することはあっても…

拒絶された記憶はない。


何のために、我慢したのか?何のためにここまでこんなことをしてきたのか?

それは全てほのかと一緒に居続ける為。

友達でもいいからと無理に気持ちを押し込め全てを我慢してまで

そばに居続けたいと望んだからなのに…



不安だった。もうこれきりなのか?

でも、何を言ってもわかってくれなかったほのかに、

これ以上どう言い訳するんだ?!


連絡を取るのをやめてから、そんなそんな気持ちを抱えたまま、

俺はただ毎日を過ごしていた。