一息ついて、シャワーを浴びた。


リビングに戻ると携帯が光っていた。


あれ…着信入ってた?


履歴を見て見ると、"咲歩さん"と表示されていた。


仕方なく折り返し掛けてみた。


すると、2コールで咲歩さんが電話に出た。


『もしもし美怜ちゃん?!

莉央ちゃんがっ…莉央ちゃんが‼』

「咲歩さん!落ち着いて!

莉央がどうしたの?!」

『莉央ちゃんと麻耶と買い物してたらっ…
うちら変な奴らに連れてかれて、麻耶と私は条件付きで逃げてきたんだけど…

莉央ちゃんがっ…!!

そしたらそいつ等、美怜ちゃんのこと知ってたみたいで…美怜ちゃん連れてきたら莉央ちゃんは逃がしてやるって…

助けて?!…お願い…』


そんなっ…莉央っ!


「葉佑たちには連絡したの?!」

『美怜ちゃん以外は電話するなって…

ごめんっ…美怜ちゃんごめん…なさいっ』


咲歩さんは泣きながら謝っていた。


「わかった。私、今から行くから場所教えて?」

『場所は○○倉庫。急いで‼」


そう言って咲歩さんは電話を切ってしまった。