片桐蓮司は私の住んでいるマンションまで送ってくれた。


「じゃあ、ありがとう。」


お礼を言いバイクから降りる。


そしてふらふらしながらマンションの中へ向かう。


「おい。お前の部屋までついてく。」


急に腕を掴まれ言われた。


「いいよ。そんなことまでしなくても。」


そう言って掴まれてる腕を離そうとした。


「そんなふらふらで部屋まで行けんのかよ?」


睨まれた。


「…………」


無言になるとニヤリと笑われた気がした。