【完】狼王~全国一の暴走族とわたし~

「いいよ~♪」


「お好きなよーに!」


私、莉央が言った。


そうやって他愛もない話をしていたら、店に着いた。


「光ーコウーさーん!

颯だけど、いるかー?」


颯くんがお店に入った途端に叫んだ。


「うるせーよ颯。

んな叫ばなくてもいるっつの!」


店の奥から大人なかっこいい感じの20代くらいの男の人が出てきた。


「あ、いたいた。

ちょっと頼みたいことあんだけどさー。

文化祭で浴衣使うんだよ。

で、光さんの店で貸してくんないかなーなんて。」


颯くんが光さんと呼ぶ人に頼んだ。