至side



千歳は少し俺との距離を取りながら歩く

会話がなくて…ただひたすら駅に向かう



すると千歳が俺の背中に向かい…



「私じゃ…ご不満ですか?」



不満な訳ない!



好きな子が俺の嫁になったんだから





なのに何一つ夫婦らしいこともしてやれず


心ぐるしい…


でもな…千歳…


俺はもう直ぐ死に行くんだよ…



だから君になんの期待も持たせたくないんだ…。