【相原 翔 葬儀会場】


そうかかれた看板。

梅雨明けしていない6月の空は
今にも雨が降りそうな黒い雲で覆われている。


時計を見るとまだ一時を回ったばかりだった。



「‥‥はやすぎたか。」


誰も聞いていない独り言を呟いて、
もときた道を引き返した。