げっ

前から走ってくるのは生活指導の、楠木(kusunoki)だ。


もう顔が、鬼

まあ、こんな校庭のど真ん中で堂々とゲームをしている生徒がいるんだから。



もう逃げるのも面倒臭いので諦めて生徒指導室へ向かった



「まったくお前らは何回言ったら分かるんだ。
とくに日浦!
入学してからこれで何回目だあ!?
俺の中のブラックリストでダントツ1位を死守してるのはお前だけだぞ!

おい、聞いてるか!?」



「......」

どうやら寧々は相当なご機嫌斜めらしい。
多分、さっき私にお礼を言うところで遮られたからだろう。


「こら日浦ああああああああああああ」



「そんなにカリカリしてると、ゆみ先生に嫌われますよ?
新婚なんでしょ?
あーあ。 結婚式もまだ挙げてないのに離婚報道かー。」

これ以上うるさくなるのは嫌なので喋ってみたけど逆効果だった