ずっとそばにいたのに.......

稜が付き合っている女の子に嫉妬したことも、数え切れないくらいあった。

そばにいなければ見えないことが、近過ぎて見えてしまうから辛かった。



今、思えば、それはお互い様だったのかもしれないし、いろいろな恋をして、遠回りをして、辛い思いもたくさんしたから、やっと気付けたんだと思う。

一番大切な人は、一番近くにいることを。



ずっとそばにいてくれて、ずっと見守っていてくれた。

近かったり、遠かったり、二人の間にはいつも曖昧な距離があったけど、心はいつもすぐそばにあった。



そして、その距離はもうなくなった。

これからはピッタリ寄り添って、素直に気持ちを伝えられる。

子供の時に言っていた「好き」とは違う、本物の「愛してる」を..........