「もう一回、約束しよう。今度こそ、ずっとずっと、一緒にいられるように。」

「うん。」



微笑み合い、一度は取り消した約束を、同じ場所で、もう一度した。

寒さに震えながら寄り添う心優の唇は温かくて、俺に唯一無二の特別な安堵感を与えてくれた。



キスした後の心優の笑顔は、五才の頃、最初に約束した日の面影を残していて、ただ愛しいだけじゃなく、俺に不思議な感覚をもたらした。

でもそれは、もしかしたら本当に生まれる前からこうなることが決まっていたんじゃないかと思うくらい、俺の中ではしっくり来る感じがした。



俺たちは今日、幼なじみの境界線を超えた。

勇気を出して、手を伸ばせば、すぐ届く場所にいたことに、やっと気付いた.......