ずっとそばにいたのに.......

楽しそうに笑っている所を見ると、もう大丈夫なのかな。

すっかり、いつもの心優に戻ったようだ。



車に乗り込むと、ご丁寧にチャイルドシートまで付けてある。

感心すると同時に、ここまで一生懸命になれる相手を見つけた友哉が、本当に羨ましくなる。

こんな中途半端な思いを引きずったままじゃ、俺自身はいつまで経っても、そういう相手を探すことができる気がしない。



だけど、忘れるために、無理に誰かを好きになるなんてできない。

それは、半年の間、心優と離れていて、よくわかった。

俺には、このまま時が来るのを待ちながら、心優が幸せになるのを見守るしかないのだろう。