笑菜side

「いったぁ。」

頭の痛みで目が覚めた。

「あ、笑菜ちゃん起きたね。僕は、君の主治医の渡辺善人(わたなべよしと)だよ。」

若そー。

「笑菜!大丈夫?」

涙目で入ってきたのはお母さん。

「うん大丈夫だよ。」

「良かったー。」

「笑菜ちゃん。君が寝てる間にいろいろ検査したから結果見に行こう。」

「はぁい。」

私達はまだ、知らなかった。

これから最大の悲劇が待ってるなんて。