諒side

笑菜が転校して一ヶ月。

僕ら六年はそろそろ卒業式の練習が始まる。

でも、笑菜がいないから、葬式みたいに教室が暗いんだ。

笑菜はいつも笑っていた。

それぐらい大切な存在だった。