1つは先生。

当然だけど、呼び出されたりなんてしょっちゅうあった。

「何で来ないんだ?」

「お前はマネージャーとしてよく働いてくれて助かってるんだぞ?」

「何か嫌なことでもあるのか?」


マネージャー・・・

その言葉にイラついた私は下を向いたまま、一言も話さなかった。



そんな私に気付いたのか先生は、

「俺と話したくないのか?」といってきた。


本音を言えばそうだけど、言えるはずもなく私は最後まで無言だった。


授業開始のチャイムが鳴り、先生はやっと私を解放してくれた。


少し遅れて授業に向かった私は頭の中が整理できなくて一時間何もできなかった。



マネージャー・・・。

私マネージャーじゃないよ?

マネージャーって大会のときだけじゃん。

なんで、今もなの。。。。?


そっか。

先生は私のこと選手候補じゃなくて、「便利なマネージャー」だと思ってるんでしょ?


私を連れ戻したいのは便利な人材が消えて不便だから。



じゃあ、いいや。
みんなも先生も不便な思いをすればいい。


何かが私の心の中に重くのしかかった気がした。