嫌いなアイツは前の席【完】




私は少しメイクを直して、パチッと頬を叩いた。



「アイツの事なんか考えなきゃいいんだ」



"よしっ"と気合いを入れてトイレから出た。




トイレは1階にあって、私達の部屋は2階。



「なんでこんな遠いのっ」



なんてぶつぶつ言いながら長い廊下を歩いた。