駄目だ。 もう考えないようにしよう。 「智美の応援にでも行こうかな‥」 私は日影から日影なんて全くないグラウンドに出た。 「‥‥あつい」 やっぱり日向は暑い。 私は暑さに負けそうになりながらも、智美を見るために自分のクラスの応援席へ向かった。 「あっ!綾乃ちゃーん!」 そう私の名前を呼んで手を振っているのは理子ちゃん。