「俺はどうしよっかなー」 と、机に頬杖をつきながら種目が書いてある黒板に目を向ける。 「あ、そういえば!拓真くんって足速かったよね?」 そう言ったのは体育祭実行委員の理子ちゃん。 「リレーやりたい人いないんだけど、やってくれないかな?」 その言葉と共に、クラスの人達が一斉にこっちを向いた。 「別にいいよ」