「ちょっと溶けちゃったね」 眉を少し下げながら拓真は言った。 「大丈夫大丈夫。食べれるし」 そう言って私は苺のかき氷を口に入れた。 「ん、冷たっ!でも美味しい」 私の中ではお祭りといえばかき氷なんだよね。 「あ、苺美味しそ。一口ちょーだい」 そう言って"あーん"と口を開ける拓真。