「なにしてんの?」



唇が触れる直前。



どこからか声がした。



「あ?今いいとこなの。あっち行ってくれない?」



この男は今声をかけてきたであろう人に言った。




「それは無理だね」



この声‥‥。




でもアイツがここにいるはずない‥‥。