「な、なななに言ってるの‥!?」



「ほら、そういう所も」


奴はそう言って私の頭をぽんぽんと撫でた。



━━ドキッ‥



な、なに今のドキッて‥‥



私がこいつにドキドキなんかする訳ないっ‥!



「綾乃?今の顔、他の男に見せちゃ駄目だよ?」



奴はニッコリと笑い、席を立った。



「じゃあ帰ろっか」



「‥‥ん」


何故か素直に頷いた私。