坂口美里とガルダスト


「ガルダストだよ!!ガルダスト!!さすが魔女の国!!すごいよ!!すごいよ!!」


 興奮から思わず声が出た。


 ガルダストはビルのはるか上空を交錯するように飛ぶと、一番大きなビルを飛び越え、着地する。


 いや、正確にはそこから見えなくなったのだが、着地したに間違いない。


 私はビルを合間を起用にぬぐって向こう側に出ると、予想通り、ガルダストが直立不動しているのが見えた。


 大きな広場。


 周りには装飾された銅像が立っており、国旗だと思える旗も何本も建っている。


 ある意味、あまりにも私たちのそっくりの世界において、そこだけは少し異なった世界観をかもし出していた。


 その中央で立ち構えるガルダストの胸のハッチが開いているのが見える。


 パイロットが出てくる!!


 私は、興奮からそこに近づこうとすると・・・。