「向こう側に何があるか知っているか?」
その人は突然聞いた。
「お前さんの親父の勤めていた自動車工場の駐車場だよ」
「えっ!?」
今度は俺が言葉を詰まらせた。
(あー、だとしたら其処も有効活用出来る)
俺は常に、地域の未来のために何か出来ないかと模索していたのだ。
俺の頭の中で未来予想図が動き始めようとしていた。
まず思い付いたのは愛の鐘だった。
本当は金属の塔が理想なのだが、用意出来る訳がなかった。
でも幸いなことに竹は沢山あった。
俺は竹林の持ち主にお願いして、二人で櫓を組むことにしたのだ。
その次は……
でも今日の作業はこれまでにした。
二人共疲れてしまったのだ。
とりあえず、豚を再び軽トラに乗せて豚舎に戻ることにした。
翌日俺は早起きをして、あの丘に向かった。
外はまだ夜だった。
だから俺は足元を懐中電灯で照らしていた。
豚が雑草を処理してくれた小さな土地。
俺はまず此処にハートの形をした花壇を製作することにした。
回りに置くのはレンガや木の柵ではない。
俺が思わずみさとに愚痴ったあの竹だった。
あの竹林の持ち主と準備した物だった。
節から節までを切り、真ん中を少し斜めに切った。
それは鋭利な切り口で怪我人を出さないための配慮だった。
そうすることで後々有効活用出来ると思ったからだった。
そう……
その切り口で思い付くのは、かぐや姫。
十五夜をロマンチックに演出することだって出来る。
その上。
もう一つのラブイベントにも活用出来るのだ。
つまり、一年に一度男女が会えるイベント。
七夕祭りに使用可能だったのだ。
でも俺は張り切り過ぎて息切れしていた。
明日までには何とかしたいと思っていたからだった。
そう……
明日はホワイトデーだったのだ。
そして今日は、大学の卒業式の予定だった。
みさとには朝早くに行かないと式に間に合わないと言ってある。
だから、布団の中に俺が居なくても納得してくれると思ったのだ。
みさとが何時此処にいる俺に気付くか解ったもんじゃない。
だから手早く済ませることにした。
竹は余り準備出来なかった。
そこで、中心に一番大きな竹を置いて、花を植えられるスペースを残して、その回りにキャンドル用の竹をハート形に並べた。
その人は突然聞いた。
「お前さんの親父の勤めていた自動車工場の駐車場だよ」
「えっ!?」
今度は俺が言葉を詰まらせた。
(あー、だとしたら其処も有効活用出来る)
俺は常に、地域の未来のために何か出来ないかと模索していたのだ。
俺の頭の中で未来予想図が動き始めようとしていた。
まず思い付いたのは愛の鐘だった。
本当は金属の塔が理想なのだが、用意出来る訳がなかった。
でも幸いなことに竹は沢山あった。
俺は竹林の持ち主にお願いして、二人で櫓を組むことにしたのだ。
その次は……
でも今日の作業はこれまでにした。
二人共疲れてしまったのだ。
とりあえず、豚を再び軽トラに乗せて豚舎に戻ることにした。
翌日俺は早起きをして、あの丘に向かった。
外はまだ夜だった。
だから俺は足元を懐中電灯で照らしていた。
豚が雑草を処理してくれた小さな土地。
俺はまず此処にハートの形をした花壇を製作することにした。
回りに置くのはレンガや木の柵ではない。
俺が思わずみさとに愚痴ったあの竹だった。
あの竹林の持ち主と準備した物だった。
節から節までを切り、真ん中を少し斜めに切った。
それは鋭利な切り口で怪我人を出さないための配慮だった。
そうすることで後々有効活用出来ると思ったからだった。
そう……
その切り口で思い付くのは、かぐや姫。
十五夜をロマンチックに演出することだって出来る。
その上。
もう一つのラブイベントにも活用出来るのだ。
つまり、一年に一度男女が会えるイベント。
七夕祭りに使用可能だったのだ。
でも俺は張り切り過ぎて息切れしていた。
明日までには何とかしたいと思っていたからだった。
そう……
明日はホワイトデーだったのだ。
そして今日は、大学の卒業式の予定だった。
みさとには朝早くに行かないと式に間に合わないと言ってある。
だから、布団の中に俺が居なくても納得してくれると思ったのだ。
みさとが何時此処にいる俺に気付くか解ったもんじゃない。
だから手早く済ませることにした。
竹は余り準備出来なかった。
そこで、中心に一番大きな竹を置いて、花を植えられるスペースを残して、その回りにキャンドル用の竹をハート形に並べた。


