期末試験は何とか上手く収まった。
二学期より成績は俄然上がったのだ。
それでもアイツは、返された答案用紙を見て納得していないようだった。
(ごめんなさい。不出来な女房で)
私は何を言ったらいいのか解らずに戸惑っていた。
「ここ凄い難しいな。こんな問題良く解けたな」
でもアイツはそう言って、頭を撫でた。
アイツったら、私をからかったのだ。
「ん、もう意地悪……ん、んんん」
「はい、ご褒美」
拗ねてみせた私の尖った唇の上に、唇を重ねて悪戯っぽく笑う。
へなへなとなる体を抱き締め、もっと深いキスへ誘う。
何度も何度も角度を変えて唇を戻す。
息が吸い込まれそうになり、又パニック障害を起こすような勢いだった。
(幸せ……)
私は全てをアイツに委ねていた。
甘い甘いチョコレートよりも、更に甘くとろけていく心。
こんな生活が出来ることなど、想像さえしていなかった。
私は幸せの絶頂にいた。
そして……
女の子にとっては、待ちに待ったバレンタインデーが近付いていた。
私はアイツに知られないように、密かに手作りチョコの材料を揃えていた。
(トリュフにフランポワーズの生チョコとガトーショコラか?)
新聞屋さんに戴いた料理の小雑誌を見ながら微笑む。
でも結局どれか一つに決められず、全部作ることにした。
とは言っても、オーブンを使用するガトーショコラだけは家では作れない。
そこで、最後の調理実習にこれを教えてくれと提案してみた。
「あれっ、誰か好きな人でも出来たかな?」
家庭科の先生は笑いながら言った。
私は慌てて首を振った。
それをみんなも希望してくれた。
これから社会に旅立つ女子高生の必須アイテムになるからだった。
「でもその前に、本当のバレンタインデーの意味を調べて来てね。きっとみんな驚くわよ」
先生はそう言いながら、黒板の文字を消した。
「あ、そうそう。ガトーショコラって焼き時間あるのよ。その間に違うチョコ行っちゃう?」
「わぁ嬉しい!! これでバレないで済む!!」
思わず私は言っちゃった。
(ヤバい……)
たじたじになった私に、クラスメートが疑いの視線を向けた。
二学期より成績は俄然上がったのだ。
それでもアイツは、返された答案用紙を見て納得していないようだった。
(ごめんなさい。不出来な女房で)
私は何を言ったらいいのか解らずに戸惑っていた。
「ここ凄い難しいな。こんな問題良く解けたな」
でもアイツはそう言って、頭を撫でた。
アイツったら、私をからかったのだ。
「ん、もう意地悪……ん、んんん」
「はい、ご褒美」
拗ねてみせた私の尖った唇の上に、唇を重ねて悪戯っぽく笑う。
へなへなとなる体を抱き締め、もっと深いキスへ誘う。
何度も何度も角度を変えて唇を戻す。
息が吸い込まれそうになり、又パニック障害を起こすような勢いだった。
(幸せ……)
私は全てをアイツに委ねていた。
甘い甘いチョコレートよりも、更に甘くとろけていく心。
こんな生活が出来ることなど、想像さえしていなかった。
私は幸せの絶頂にいた。
そして……
女の子にとっては、待ちに待ったバレンタインデーが近付いていた。
私はアイツに知られないように、密かに手作りチョコの材料を揃えていた。
(トリュフにフランポワーズの生チョコとガトーショコラか?)
新聞屋さんに戴いた料理の小雑誌を見ながら微笑む。
でも結局どれか一つに決められず、全部作ることにした。
とは言っても、オーブンを使用するガトーショコラだけは家では作れない。
そこで、最後の調理実習にこれを教えてくれと提案してみた。
「あれっ、誰か好きな人でも出来たかな?」
家庭科の先生は笑いながら言った。
私は慌てて首を振った。
それをみんなも希望してくれた。
これから社会に旅立つ女子高生の必須アイテムになるからだった。
「でもその前に、本当のバレンタインデーの意味を調べて来てね。きっとみんな驚くわよ」
先生はそう言いながら、黒板の文字を消した。
「あ、そうそう。ガトーショコラって焼き時間あるのよ。その間に違うチョコ行っちゃう?」
「わぁ嬉しい!! これでバレないで済む!!」
思わず私は言っちゃった。
(ヤバい……)
たじたじになった私に、クラスメートが疑いの視線を向けた。


