無垢・Age17

 みさとの卒業式と俺の卒業式。
その後には、ホワイトデーがやって来る。


俺は又その日に、飛びっきりのサプライズを考えている。

きっとみさとは目を真ん丸にして驚くぞ。

その顔が見たいんだ。


バレンタインデーにみさとが用意してくれたガトーショコラは美味しかった。
みさとの心がこれでもかと言うくらい込もっていたからだ。

だから、そのお礼に何か甘い物を作ろうと思つ。




 だけどその前にもう一つのサプライズだ。


みさとの発案で決まった卒業論文の中身の通りやってみたくなったのだ。


俺は海が見下ろせる小高い丘が荒れ放題になっているに目を着けた。

其処の持ち主は驚いたことに親父の勤めている会社だった。
だから交渉して無償で貸してもらえるようにした。


まず農家から豚借りてを放した。
豚舎で餌を与えるのと違って代金がかからない。

それだけでも農家の利益にはなるから結構乗り気だった。

その上肉質にも変化が出るから、ブランド豚として高く売れるらしいのだ。

豚の力で小さな土地が生まれて行く。


俺はその土地ハートの形をした花壇を製作した。

でも今から種を蒔いたのではホワイトデーには間に合わない。

そこで周りに咲いていた花を植えることにした。




 その先には愛の鐘を作った。

其処で親父とみさとの母親に愛を誓ってもらいたかったんだ。


それが本当のサプライズだった。

本当はみさとに母親を会わせてやりたかったんだ。

みさとの嬉し涙が見たいばっかりに……




 家に帰ってからは、俺の作ったマシュマロでイチャイチャした。

忘れられないくらいロマンチックな夜をみさとにプレゼントするためだ。


「あーん」
マシュマロを掬ったスプーンをみさとの口元へ近付けると、恥ずかしそうにしながら口を開けた。


俺はゆっくりと運びながらみさとが口を閉じた瞬間を狙った。


マシュマロを食べさせ甘くなった唇を……

俺の唇で塞ぐ。


息が出来なくなるほどに口付ける。

みさとは堪らず唇を小さく開いた。


マシュマロで甘くなった唇が俺の唇でより一層甘くなる。

それはみさとに愛を贈るためだった。


そして又キスの嵐だ。


『ジン……お願い抱いて……』
あの言葉が又聞きたいんだ。

だから蕩けるマシュマロ作りを選んだのだ。