親父は電話で、あの愛の鐘を建設することになったと言っていた。
嘘だと思った。
前日お披露目したばかりだから信じらる訳がない。
でも後日担当者からアイデアを聞いて、更に耳を疑った。
その鐘が神父様のいないチャペルの一部にするらしいのだ。
つまり、二人だけで愛を誓う場所になるようだ。
其処にあるのは、小さな写真スタジオ。
それが橘遥さんの旦那になる人の希望のようだ。
その人は橘遥さん専属のカメラマンで、今回のプロジェクトの担当者だそうだ。
でも、あのハロウィンの悪夢で会った人ではない。
監督は、全ての罪が時効になったことで彼を解雇していたんだ。
其処まで性根が腐っていたんだ。
俺は今更ながらに、監督の悪行に怒りを覚えていた。
でも、本当はその監督にも辛い真実があったのだ。
橘遥さんには絶対に言えない、物凄い秘密が隠されていたのだった。
監督は親父の会社の社長とは古い付き合いで、橘遥さんの産みの母とは恋人同志だったのだ。
社長が横恋慕して、監督の恋人を取材で戦地に行っている隙に奪ったらしいんだ。
それを聞かされた時、俺の母親を死に追いやったみさとの実父を思い出した。
監督は現地で高熱に苦しんでいた。
やっとの思いで帰国したら、恋人は社長の子供を出産していた訳だ。
だから……
橘遥さんは、監督にAV女優にさせられたのだ。
自分が愛した恋人と同じ顔をした橘遥さんを……
橘遥さん夫婦はその後も其処で暮らすと言う。
つまり、俺達の住んでいる場所が彼女達の新居になる訳だ。
「早速みさとに……」
そう言ったら止められた。
みさとを驚かしたいそうだ。
「よし、又サプライズだ。実はみさとの誕生日が四月一日なんです。それまでになんとか完成させてみます」
俺は結局安請け合いをしてしまっていた。
嘘だと思った。
前日お披露目したばかりだから信じらる訳がない。
でも後日担当者からアイデアを聞いて、更に耳を疑った。
その鐘が神父様のいないチャペルの一部にするらしいのだ。
つまり、二人だけで愛を誓う場所になるようだ。
其処にあるのは、小さな写真スタジオ。
それが橘遥さんの旦那になる人の希望のようだ。
その人は橘遥さん専属のカメラマンで、今回のプロジェクトの担当者だそうだ。
でも、あのハロウィンの悪夢で会った人ではない。
監督は、全ての罪が時効になったことで彼を解雇していたんだ。
其処まで性根が腐っていたんだ。
俺は今更ながらに、監督の悪行に怒りを覚えていた。
でも、本当はその監督にも辛い真実があったのだ。
橘遥さんには絶対に言えない、物凄い秘密が隠されていたのだった。
監督は親父の会社の社長とは古い付き合いで、橘遥さんの産みの母とは恋人同志だったのだ。
社長が横恋慕して、監督の恋人を取材で戦地に行っている隙に奪ったらしいんだ。
それを聞かされた時、俺の母親を死に追いやったみさとの実父を思い出した。
監督は現地で高熱に苦しんでいた。
やっとの思いで帰国したら、恋人は社長の子供を出産していた訳だ。
だから……
橘遥さんは、監督にAV女優にさせられたのだ。
自分が愛した恋人と同じ顔をした橘遥さんを……
橘遥さん夫婦はその後も其処で暮らすと言う。
つまり、俺達の住んでいる場所が彼女達の新居になる訳だ。
「早速みさとに……」
そう言ったら止められた。
みさとを驚かしたいそうだ。
「よし、又サプライズだ。実はみさとの誕生日が四月一日なんです。それまでになんとか完成させてみます」
俺は結局安請け合いをしてしまっていた。


