昨日ホワイトデーのお返しのマシュマロでみさとといちゃついていたら、本社に着いたと親父から連絡があった。
その時、俺のアイデアが採用されることになっから明日東京駅まで来てくれと言われた。
早急に愛の鐘を造らなければならなくなった。そんな内容だった。
何がどうなっているのかも判らないけど、俺は早速漁業組合へ出掛け休みを貰った。
組合には、『地域の発展のためにきっと役立つから』と説明した。
その足で青春十八切符を手配を済ませ、最寄り駅から電車に乗った。
何度か往復するかもしれないと思ったからだった。
俺はメモ書きを駅で待っているはずの親父に託そうと、電車の中であれこれ頭を働かせていた。
俺の考えたみさとを喜ばすためのサプライズ企画を、町起こしのアイデアに変身させようと躍起になっていたのだ。
でも、駅まで行って驚いた。
迎えに来ていたのが橘遥さんだったからだ。
橘遥さんはずっと行方不明になっていた、親父の会社の社長さんの娘だったのだ。
俺は橘遥さんを雇っていた監督の詐欺罪の追及に力は貸した。
詐欺罪、窃盗罪、強姦罪の刑事犯罪の時効は共に七年。
橘遥さんはアラサーの二十八歳だった。
二十歳の誕生日にグラビア撮影で呼び出された彼女は、何も知らされないままに拘束されてAVを撮影されたらしい。
俺はあのスタジオで橘遥さんに憐れを感じた。
だから、携帯を畳んだのだ。
あの時もし警察を呼んでいたら……
きっと彼女も逮捕されていたかも知れない。
彼女にとって、良かったのか悪かったのかは解らない。
でも逮捕されていたら、きっとずっと本当の父親には会えなかったのではないかと思った。
一番訴えて遣りたいのは既に法の網をかい潜っていた。
でも、詐欺罪だけは違うようだ。
場合にもよるらしいが、騙された案件が終了した時点で見ることもあるらしい。
監督は、橘遥さんが以前所属していた事務所へ行ったおりに、シュレッダーに掛ける前の橘遥さんのご両親の借用書と体長管理表を盗んでいたのだ。
もう既に完済されている借金。
それを肩代わりしたから身体で払えと脅されていたのだった。
悪質だったから監督は逮捕されたのだ。
やがて、数々の悪行が暴露されていくのだろうと思った。
その時、俺のアイデアが採用されることになっから明日東京駅まで来てくれと言われた。
早急に愛の鐘を造らなければならなくなった。そんな内容だった。
何がどうなっているのかも判らないけど、俺は早速漁業組合へ出掛け休みを貰った。
組合には、『地域の発展のためにきっと役立つから』と説明した。
その足で青春十八切符を手配を済ませ、最寄り駅から電車に乗った。
何度か往復するかもしれないと思ったからだった。
俺はメモ書きを駅で待っているはずの親父に託そうと、電車の中であれこれ頭を働かせていた。
俺の考えたみさとを喜ばすためのサプライズ企画を、町起こしのアイデアに変身させようと躍起になっていたのだ。
でも、駅まで行って驚いた。
迎えに来ていたのが橘遥さんだったからだ。
橘遥さんはずっと行方不明になっていた、親父の会社の社長さんの娘だったのだ。
俺は橘遥さんを雇っていた監督の詐欺罪の追及に力は貸した。
詐欺罪、窃盗罪、強姦罪の刑事犯罪の時効は共に七年。
橘遥さんはアラサーの二十八歳だった。
二十歳の誕生日にグラビア撮影で呼び出された彼女は、何も知らされないままに拘束されてAVを撮影されたらしい。
俺はあのスタジオで橘遥さんに憐れを感じた。
だから、携帯を畳んだのだ。
あの時もし警察を呼んでいたら……
きっと彼女も逮捕されていたかも知れない。
彼女にとって、良かったのか悪かったのかは解らない。
でも逮捕されていたら、きっとずっと本当の父親には会えなかったのではないかと思った。
一番訴えて遣りたいのは既に法の網をかい潜っていた。
でも、詐欺罪だけは違うようだ。
場合にもよるらしいが、騙された案件が終了した時点で見ることもあるらしい。
監督は、橘遥さんが以前所属していた事務所へ行ったおりに、シュレッダーに掛ける前の橘遥さんのご両親の借用書と体長管理表を盗んでいたのだ。
もう既に完済されている借金。
それを肩代わりしたから身体で払えと脅されていたのだった。
悪質だったから監督は逮捕されたのだ。
やがて、数々の悪行が暴露されていくのだろうと思った。


