「遠藤さーん。」
看護師さんが私を呼んだ。体が他の人より少し弱い私はまたかぜをひいた。
「茉里流。呼ばれたわよ。」
そう。私は小学6年生の遠藤茉里流。そして、今のはお母さん。お母さんは優しくてなんでもできるからとっっっっても大好き。
「お大事に。」
いつものお薬をもらって家に帰った。

次の日は、とても楽しみにしていた修学旅行。風邪気味だけど一生に一度しかない小学校の修学旅行だから行くって決めた。小学校の修学旅行はあんまり遠くには行かない。でも、楽しみ。
「気をつけて行ってらっしゃい」
家を出発して学校に着く。
「おはよう」
この子は一番の仲良しの吉田彩奈ちゃん。彩奈ちゃんは、明るくておしゃれな女の子。
「おはよう」
「風邪大丈夫??」
「少しは治ったから大丈夫」
「無理しないでね」
これから、バスで動物園に行く。ライオン怖いな。うさぎ抱っこしたいな。餌もあげたい。すごいワクワクする。ブッブー。バスで出発。早く着かないかな。数分後。
「これから自由行動な。気をつけてけんがくしなさいね」
もちろん私は彩奈ちゃんと見学。まずはパンダ。笹を食べていてかわいい。続いてさる。よくみると、顔が親父みたい。12時まで楽しんだ。
「お昼食べよう」
やっとお昼の時間になった。もちろんお昼はお母さんの手作り弁当。
「いただきます」