口の端に真っ赤な血を付けた夜月シュンと、首から血を流してぐったりしている長い髪の女の子だった。


「な、にしてるの……?」

「あぁ、七海か」


夜月シュンは私を見るなりニヤッと笑った。


「何してたの!?夜月シュン!」



私が怒鳴り付けると、夜月シュンは


「何って……
晩飯だけど?」


さも、当たり前だ、とでも言うように言い放った。

晩飯?この現状のどこが?
あは、まさか、吸血鬼だとでも?
あり得ない!そんなこと……。


「おい、これみてまだ分かんねー訳じゃねーよな?」


本当に吸血鬼だっていうの!?


「その顔だと勘づいたみたいだな。」


ウソ。あるはずない。
ウソだって、言ってよ…!




「俺は……」