「甘く、なるんだよ。」 「は?」 意味がわからない、という目で夜月を見ると 「だから、日に日に甘くなってくんだ。お前の血。それで、お前が吐息を漏らすたびにどんどん熱くなってって……やめらんなくなる。」 …………どういうこと? そう聞こうとしたとき。 「それは血に酔ってるってことだよ、シュンくん」 「皇!!」 いつからいたんだろう。 「よくあることだよ。仕方ない。それより……。」 皇がチラっとこっちをむく。