「くっ、…………ぅあっ!!」 「夜月!?」 夜月が突然うずくまった。 「どうしたの!?夜月!!」 「…………血……が……。」 「血?」 そうだ、夜月は吸血鬼。 血がなきゃ、ダメなんだ。 ……怖いけど、あげないと夜月が死んじゃう……っ!! 「夜月!私の血、飲んで?」 「七海……。無、理……。俺、お前を傷つけそうで、怖い……。」 「大丈夫!私は傷ついたりしない、怖くもない!夜月が好きなんだから!」 「七海……。」 切ない声で夜月が私を呼ぶ。