「皇!嵌めたな!?私を嵌めたな!?」
私は退場したあと真っ先に皇につかみかかった。
「まぁまぁ。ほら、あんた最後だったんだからそろそろ結果発表なんじゃない?」
「くぅ……!!」
そう言われて渋々舞台袖へ。
「ミスコン出場者のかたー、こちらへ!」
そう、係の人に言われて入場。
『さぁ、結果発表です!!学校初めてのミスコン!!誰が頂点に輝いたのか!?』
3位から順番に発表。
もちろん、言い逃げした私は呼ばれず。
『1位の発表です!第1位は……』
ドラムロールが響く。
真っ暗だった会場が一気に明るくなった。
あれ、私のとこだけ?
『エントリーナンバー23番如月七海さん!』
は?
『投票者のコメントで初々しさが可愛らしかった。などありました!如月さん、どうぞ前へ!』
司会に促されるまま前へ。
そして、ティアラが贈呈される。
ちょ、この展開についていけてないよ!?
なんで!?なぜ!?
……あ、お食事券!
わーいっ!
じゃない!……なぜ、私?

