「ふー……」
やっぱり落ち着く。
屋上最高っ!
「七海可愛いじゃん」
「そんなことない、マジで勘弁……って皇っ!?」
「やっほー」
貯水タンクの上からヒラヒラと手をふる皇。
「いいじゃん、教室できゃいきゃい言われたんでしょ?」
「服のおかげだって。」
「照れるなって。そんな可愛い七海に提案があるんだけど。」
「いや。」
話を聞く前に一蹴する私。
なかなかひどいね私、うん。
「まぁ、聞きなよ。七海、シュンくんに告りなよ。」
「は?」
何か幻聴が……。
「告れって言ったの。」
「なんでまた。」
今までこんなに真剣に皇が何か言ってくることなんてなかった。
何かあったのか……。
「ね、皇?なんかあったの?」
と聞くと皇は溜め息を吐いて、なんで分かっちゃうかなー……、と言って教えてくれた。