私の隣に座る夜月は手に何か持っていた。


「なにそれ。」
「ワイン。」


そう。夜月が持っていたのはワインのボトルとワイングラス。


「飲むか?」
「未成年の飲酒はダメなんです!夜月もだよ!アンタ未成年でしょ!」
「俺が何年生きてると思ってんの?」


……コイツ、吸血鬼でした……!
如月七海、一生の不覚……!


「まぁ、飲めよ。」
「結構です!」
「あ、もしかして、飲めないとか。」
「飲めるけど飲まないんです!」
「へぇ。飲めないんだ。」


くそ、バカにしてやがるな!



「飲んでやんよ!」