「ワンツースリー、ワンツースリー」 夜月(兄)が音楽に合わせてカウントをとる。 「ステップがなってないですよ!」 「はいっ!」 ぎゅっ ん?何か踏んだ? と、思ったところで一緒に踊っていた夜月(兄)が止まる。 「貴女!先程から何度私の足を踏めば気が済むのですか!」 「ごめんなさいっ!」 そう、私はその下手さ故にさっきから何回も夜月(兄あし足を踏みまくっているのだった。 「はい、もう一回!」 「はい!」