「うーん……、朝……?」


てか、おも……


「ん……七海。おはよ」

「夜月……おはよ」

「なぁ、あのさ。」

夜月が体を起こしたので私も体を起こす。


「そろそろ名前で呼びなよ。」

「はぁ?」

「はぁ?じゃない。シュンって呼んでみろ
よ。」

「イヤだ。」

夜月はへぇ、と言うと私の肩をグイッと押した。

通常、『押し倒す』という行為だ。



「言わないなら今襲う。」

「わ、分かった!呼ぶから……っ!やめろ、離れろ、ケダモノ!!野獣!!」

「じゃあ呼んでよ」

「ぅ……。し、シュン!!」

「もっかい。」

「シュン!……これでいいでしょ!?離せ!!」



私が叫ぶと、よ……シュンがニヤッと笑った。



「昨日言ったじゃん。離さない、一生逃がしてやんねーって」

「それは違う意味じゃないの!?」

「大人しくしとけって。」






「うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」







爽やかな朝に私の絶叫がこだましたのでした。






おわり