「七海……!?よかった……!!起きたんだな!?」


「あれ、夜月……?」


「七海……、もう離したりしない。もう一生逃がしてやらねぇ……!」


夜月がものすごく強い力で抱き締めてくる。


「夜月っ、苦しい……!!」

「…………」


そのまま黙ってしまった夜月は私の方に倒れてきた。


「わ……!夜月!?」


夜月の顔を覗き込むと、すーすーと寝息をたてて眠っていた。


「心配かけて、ごめん。……好き。」