凛「暗いし怖いし...よし...とりあえず人だ。まず人を探さなきゃね。」


荷物を抱えて歩き出した。



すると遠くから小さな光がゆらゆらとこちらに近づいて来た。
なにやら話し声も聞こえる。



凛「良かった...聞いてみよう!すいませーん!!」



浪「あ?なんだ嬢ちゃん?」


凛「道に迷ったみたいで...教えていただきたいのですが...」


浪「あ〜...道...ねぇ...?」



ニヤニヤと顔を見合わせながら近付いてくる三人組の男に直感的にまずいと感じた凛は断ろうと踵を返した。


凛「あ、やっぱりいいです!ありがとうございました!」


浪「ちょっと待ちな。道なら教えてやる。代わりに付き合えよ...すぐ済むさ....」




腕を掴まれ思わず投げ飛ばしてしまった。



浪「ってぇ....なにしやがる!女だからっていい気になりやがって容赦しねぇぞ!」


金属音が聞こえるとともに眩しい物が目の前に現れた。



凛「え...着物...提灯だし...刀...本物...?」



今更になりことの重大さに気づき
後ずさる。