誠につもる白雪かな

総「良いなぁかっこ良い...,」


沖田はブツブツ良いながら刀を抜く。



裏口から先回りした平助達が二階の部屋に乗り込んだ。



パンッ‼‼



平「うわぁっ‼‼」



永「平助‼‼」



一番に乗り込んだ平助は坂本が発砲した銃に右腕を打たれた。



凛「私は平助を見ます‼皆さんは坂本を‼」



総「坂本龍馬‼数々の所業...大人しくお縄になっていただく!」


坂「いやぁ〜敵わん。わしは痛いのは苦手じゃきー。捕まるわけには行かんぜよ‼」


土「やぁっ‼」


土方が斬りかかると同時に坂本も抜刀したがそれより早く沖田の突きに倒れた。



坂「おまんらがっ...考えちゅうほど...っ...世の中は...甘くないぜよっ...」



すると坂本は息も絶え絶えに立ち上がる。


総「全ては終わりました。大人しくお縄に掛かられよ。」



坂「おまんらの指図はっ....受けん....」



土「ふんっ....斬られてぇのかよ」



坂「わしを斬った所でっ....時代の流れは止められないきっ....自分たちのっ....愚かさに何故気づかん....」



土「愚かなのはそっちだろ。」



総「今我らのお役目は京の町をそして国を守ること....己の生き方に一点の曇りもない‼」




坂「わしや武市を斬ったところでっ....後には多くの志士が続いちゅう....おまんらはっ....それをことごとく斬る...つもりかえ....」



総「それが御公義に楯突くものならば......斬る。」



坂「愚かなっ....奴じゃっ.....ゔぁぁっ‼」



土方の放った突きに坂本は息を引き取った。



斎「平助無事か?」


平「あぁ...っ」


痛みに顔を歪めた平助。


土「一先ず屯所に運ぼう。」


凛「待ってください‼」


総「でも早く運ばないと‼」


凛「止血が先です‼」


そう言うと凛は突然小刀を出し自らの着物の袖を切り裂いた。


斎「っ...!!!///」


総「なっ⁉///」


すると凛は右腕の方の部分から動脈のある場所をきつく縛った。


平「ってぇ...」


凛「山崎さん‼」


丞「なんや?」


凛「先に屯所に戻って玉を取り出す準備をしてください。なるべく濃度の高い焼酎を用意してください‼」


丞「承知。」


山崎は暗闇に紛れ消えた。